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ー外壁塗装に詳しくなろう!施工に使用される塗料の種類と特徴ー

2024.2.9

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外壁塗装の成功の鍵は、適切な塗料を選ぶことです。外壁用の塗料は、含まれる樹脂のタイプによって品質が異なり、機能やコスト、持続性に違いがあります。

 

住まいの外壁塗装を長持ちさせるためには、ご自宅に合った塗料選びが重要です。

 

この記事では、外壁塗装で使用される塗料の種類と特徴について解説します。

 

外壁塗装工事をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

 

外壁塗装で使用される塗料の種類と耐久性

外壁塗装で使用される塗料の種類と耐用年数は、以下のとおりです。

 

塗装の種類 目安となる耐用年数
アクリル塗料 3〜5年
ウレタン塗料 6〜8年
シリコン塗料 8〜12年
ラジカル塗料 12〜16年
フッ素塗料 12〜20年
無機質塗料 20〜25年
ナノテク塗料 12〜15年

 

 

種類はさまざまあるなかで、耐用年数はグレードによって異なります。

次項からは各塗料について詳しく解説しますので、お住まいの外壁の状態や理想と照らし合わせて、塗装工事を行う際の参考にしてください。

 

アクリル塗料

アクリル塗料は、アクリル樹脂が主要成分である塗料です。アクリル樹脂の特徴は、物質そのものが透明であることに加え、温度や湿度変化に高い耐久性を備えていることです。

 

アクリル樹脂が外壁の塗装材として使用され始めたのは、1950年代頃。発色豊かで、当時はモルタルのひび割れ(クラック)に対応する革新的な素材として注目されました。

 

外壁塗料として長く活用されてきましたが、汚れがつきやすいことや紫外線に弱いなどのデメリットがあり、現代では主流から外れています。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、ポリオール樹脂を基本成分とし、硬化剤となるイソシアネート樹脂を混ぜ合わせて作る塗料です。

 

現在、ウレタン塗料のなかで多く使われているのは、アクリルウレタン樹脂塗料です。アクリルウレタン樹脂塗料はアクリルポリオール樹脂を基本成分とし、イソシアネート樹脂を加えたもの。従来のウレタン塗料よりも塗膜性能や仕上がりの美しさ、耐久性が向上しています。

 

比較的安価なものの、耐用年数が短いため近年選ばれることは少なくなっていますが、短期間で塗り替えたい場合やコストを抑えたい際に採用される塗料です。

 

シリコン塗料

一般的に「シリコン塗料」と呼ばれるものは、アクリル樹脂とシリコン樹脂を主要成分としており、正しくは「アクリルシリコン塗料」といいます。

 

シリコン塗料は耐用年数や価格面などのバランスが良く、建築塗料市場において約80%のシェアを占める外壁塗料です。耐候性に優れ適度な耐久性を備えながらも、価格帯は外壁塗料のなかでは中程度であることから、コストパフォーマンスが高いと人気があります。

 

さまざまなメーカーから多彩な種類や色のバリエーションが発売されており、選択肢の広さもメリットです。

 

お住まいの外壁塗装を行う際、塗料に特にこだわりがないのであれば、選びやすいシリコン塗料がおすすめです。

 

ラジカル塗料

ラジカル塗料とは、正式には「ラジカル制御型塗料」と呼び、ラジカル制御機能を持つ酸化チタンを使用した塗料です。「ラジカル」とは、塗料の樹脂や顔料などを劣化させるエネルギーのことで、塗料に用いられる酸化チタンが紫外線にさらされることで生成されます。

 

ラジカルが発生すると、塗料の樹脂や有機顔料がダメージを受けてしまい、塗膜が劣化して粉状になる「チョーキング現象」を引き起こすことも。

 

ラジカル制御型塗料には、「高耐候性酸化チタン」と「光安定剤」が含まれています。高い耐候性を持つ酸化チタンはラジカルの生成を抑制する効果があり、光安定剤は生成されたラジカルを封じ込める役割を果たします。

 

ラジカル塗料は、この二つの特殊成分によって耐久性に優れている点がメリットです。

 

フッ素塗料

フッ素塗料は、蛍石由来のフッ素を配合した塗料です。耐久性と防水性が高く、汚れに強い特性があるため、機能性塗料として注目されています。

 

フッ素樹脂は炭素とフッ素の化学結合が非常に強いことから、紫外線による劣化が少なく、非粘着性質により汚れが付きにくい性質があります。さらに、酸性雨などに対する耐薬品性や汚れが落ちやすいなどの特性も併せ持つ物質です。

 

高い耐久性から、フッ素塗料は頻繁な塗り替えが困難な大型の建物に適しており、一般住宅でも屋根や外壁、シャッターなどの塗装に広く利用されています。

 

無機塗料

無機塗料は、一般的な塗料に比べて樹脂成分が少なく、ガラスや石などの無機物を使用した塗料です。一般的な外壁塗料は、石油を主成分とした有機樹脂を使用する「有機塗料」ですが、紫外線の影響を受けやすい懸念があります。

 

無機塗料は樹脂成分が少ないことにより高い耐候性を持っています。長期にわたって劣化しにくく、汚れや苔、カビの発生も少ないため、外壁の塗装を長持ちさせることが可能です。

 

一方で、無機塗料は価格設定が高いことから、外壁塗装工事の費用が増加する傾向があります。加えて、外壁塗膜の耐久年数は伸びるものの、シーリング部分の劣化が無機塗料の塗り替え時期よりも早い場合があり、結果的にメンテナンス費用が多くかかるケースも少なくありません。

 

コストパフォーマンスが低下する可能性もあるため、無機塗料を使用したい場合は慎重に検討しましょう。

 

ナノテク塗料

ナノ技術を応用した「ナノテク塗料」は、「ナノ」という10億分の1という単位とテクノロジーを融合した最先端の技術で作られた塗料です。塗膜を形成する樹脂をナノサイズに細分化することで、多くのメリットを実現しています。

 

防汚性・耐火性・速乾性・色褪せにくさなどの特性に加え、樹脂使用量の削減により地球温暖化対策にも貢献した塗料です。樹脂の製造時には原油の精製や塗料の廃棄過程で大量のCO2が排出されますが、ナノ技術による樹脂の削減でCO2排出量を減らすことが可能になりました。

 

また、ナノテク塗料はシックハウス症候群のリスクが低いとされ、安全性の高さでも注目を集めています。

 

まとめ

今回は、さまざまある外壁塗料の種類と特徴について紹介しました。

 

外壁塗料は、最新の技術によって高機能な塗料も次々と開発されています。使われる樹脂のタイプによって外壁塗装の持続期間が異なるため、塗料の選び方で塗装工事の頻度を調整することもできますよ。

 

外壁塗装を行う際は、各ご家庭での予算や機能性などのニーズに応じて、塗料のメリットデメリットをふまえながら選びましょう。

 

当店では、お客さまのご要望を丁寧にお伺いし、お住まいの外壁に最適な工事内容をご提案いたします。使用する塗料につきましても、お客さまが納得できるよう分かりやすくご説明いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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